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2013年05月16日

とあるプロレス小僧の引退

とあるプロレス小僧の引退
ここの所体調が悪くブログの更新も滞ってるのに、
エアーガンとは全く関連の無い記事を書く事をお許し下さい。
5月11日雨の降りしきる中、大きな玉ねぎ日本武道館に行って来ました。
結局会えないペンフレンドに会いに行ったわけではなく、
小橋建太というプロレス小僧の引退試合に立会いに行って来ました。
フッ、自分でも笑ってしまうが、小橋建太 引退という単語を打ち込むだけで涙ぐんでしまう。
とあるプロレス小僧の引退とあるプロレス小僧の引退
この日も小学校からの友人とのプロレス観戦でした。
自分は昭和43年生まれで今年で45に、どうやらなるらしいのですが、
今では信じられませんが小学校のクラス内でもプロレス話がクラスの多くの友人達との話題になったり
してました。自分のクラス内では「猪木の方のプロレス」より「馬場の方のプロレス」が人気で、
特にミルマスカラスという覆面レスラーが人気でした。
なんかクラス内で池袋のサンシャイン60でマスカラスの覆面が300円で売ってると話題になり、
グループ毎にみんなで買いに行ったのですが、実際には3000円で販売されていて、
結局誰も買えなかったという様な事もあったんですよ。デマの発信元は「ケンジ」だったんだよなあ。
実は何を隠そうこの「ケンジ」というのが、今や有名になったあの!みたいな話はありません(笑)
小学校時代は週末になると土曜の午前中で授業が終わると、家帰って昼食食べて、また学校に戻り、
校庭開放で遊び、夕方の4時半だか5時半だったかの4チャンネルでの全日本プロレス中継を見に帰る
まで遊んで、翌日の日曜の校庭開放で昨日のブッチャー見たかよとか、
俺はテリーよりドリーの方が好きだとか、馬場動きおせーとか話していましたよ。
僕と同年代の方には自分みたいな小学生時代にプロレスをテレビで見ていた人って意外と多かった
と思うのですが、大半は自然と卒業し、残った人の中の多くはUWFに流れて総合格闘技やK1
なんかに巣立っていってしまったと思います。
そんな中、写真の友人と僕はいつまで経っても卒業できず、
というか引退できないという年齢になった今も、プロレス者のまま今日にいたってしまいました。
特にこの友人とはマスカラスに始まり、途中アッチは佐山タイガー、コッチはドリーファンクジュニア、
とファンのレスラーが違う時期もありましたが、そこから鶴田、天龍、三沢、小橋と共に同じレスラーを
一生懸命応援し続けた仲だったりします。コレ結構プロレス観戦仲間としては重要な点だと思います。
とあるプロレス小僧の引退
ああ、今日でこの日本武道館も最後かなあと思いながら、会場内に、そうすると場内では
大スクリーンで過去の小橋名勝負集がやっていました。
全日本時代の三沢戦や川田戦。ノアになってからの伝説の三沢戦、花道へのタイガードライバーで
矢島アナの「死んでしまうー」実況や、小橋が癌からの復帰戦で三沢に負けた瞬間の、
これも矢島アナの「小橋が勝ちましたー小橋が癌に勝ちましたー」実況と共に、
勝った三沢のテーマ曲スパルタンⅩでの小橋コールそしてむせび涙の実況席とかその他色々。
これですでに会場内は出来上がってる状態でしたが、
開会宣言に下半身不随になってしまったハヤブサというレスラーが僅1~2メートルとは言え、
松葉杖をつきつつ歩いてマイクまでいったのには感動しました。
そこですかさずデンジャーゾーン!全日者からノア者になった僕らの様な人間には久々に聞くテーマです
(しかしついてこれる人いるかなあ、少なくとも身内に二人は楽しんでくれる人はいるのだが)
まあ今回は申し訳ありませんが、ドンドン続けさせてもらいます(^^)
そして試合中にフッチーチャチャチャのコールが、かつて深夜にしかやらない全日本プロレスを
なんとかして盛り上げよう!みたいに勝手に思い込んでた頃が懐かしくなりました。
そして2試合終わった時点で先ずはセレモニー、ジョニーエースやスタンハンセンがビデオレターで、
はなむけの言葉をハンセンは最後にウィーと言うのにあわせて場内みんなでテキサスロングホーン!
花束贈呈では最初にロッキーのテーマと共に百田が!クラッシュのテーマで蝶野が!
蝶野をガキ使以外で見たのは何年ぶりなのだろうか(笑)
そして小橋の恩師の方や元総理な方やAKBな方やうそ泣き説な方、そしてジャストミートも!
若林さんにも来て欲しかったなあ。最後はやっぱり川田でした場内の盛り上がりが凄くて、
テーマ曲が良く聞こえず周囲の誰かが前田?と言ったのが聞こえた僕の周りは
前田?前田?との声が(笑)結局川田だったのですが、さすが川田!花道歩きませんでした。
もう俺はプロレスラーじゃないよというメッセージなのかもしれません。
そんな感じで背広姿の小橋と共にセレモニーは物凄く盛り上がってました。
その後の小橋の試合までも天龍が出場したり、鶴田のJのテーマでツールタ オーコールが出来たり
休憩時間にスピニングトーホールドが流れたりととても懐かしい思い出がよみがえりつつ、
少しわび寂しい感じにもなりました。
そしてついにその時が来てしまいました。
メインイベントの小橋引退試合8人タッグ。
小橋の入場。物凄い小橋コールでした。当日のチケットはプラチナチケットで、
残念ながら観に来たくてもこれなかった人も物凄く多かったので、
そういうこれなかった方々の分まで頑張ってコーバシ!とコールしました。
小橋のファンや応援している人がどれだけの人数いるのか分かりませんが、
そういった方々の代表として恥ずかしく無い17000人による小橋コールだったと思います。
そして試合開始。正直試合内容には期待してませんでした。
引退発表でリングに上がった時の動き見てこれは試合無理だろと感じたからです。
むしろこんな状態で試合やらせるなんて信じられない、入場だけで良いじゃんと思ってました。
それがどうでしょうか「小橋ガンバレー」と叫んで応援始めちゃってました。
心の中では無理すんなと思ってるのですが細胞レベルで「小橋ガンバレー」と声に出てしまってる
感じでした。またこの日の小橋はいつもの小橋でした。とにかく今出せる全部を出し切って闘う、
という全力ファイトでした。人を感動させるのは技術やテクニックそしてレベルでも無いと、
かつてサッカー解説者の岡野潤一郎さんが仰ってましたが、まさにその通りでした。
ローリングクレードルから始まり各種チョップやラリアット色々と懐かしい技の数々を繰り出し、
相手の元付き人4人による万感の想いを込めた技を受け、試合は最後の時を迎えます。
試合と言うよりプロレスラー小橋の最後というべきでしょうか、
青春の握り拳!どよめきつつも大丈夫なのかという想いも無いではないのだけれども、
小橋行けーと叫んでしまってる俺の細胞、そしてムーンサルト!脳からは目に焼き付けろと指令!
しかし残念ながら目は滲んでしまっている!ムーンサルト成功!ワン ツー スリー!
その瞬間、僕の頭の中には矢島アナの「小橋が勝ちましたー!小橋がプロレス人生に勝ちましたー!」
という実況が聞こえた気がしました。そして試合後もこの日に出場した選手や、飛び入りの旧知のレスラー
たちとの集合写真や握手、レスラーとの最後の握手が本田多聞だったのが僕的には嬉しかったです。
ご家族からの花束贈呈や最後のリング場でのインタビュー、そこで三沢の名前が出て、
場内はミサワコール!やはり小橋の引退試合に三沢がいないのは少し悲しかった。
そして引退の10カウントゴング。全セレモニーが終了して赤コーナーに少し顔を埋める小橋。
いよいよ最後の花道を歩き始めます。
今までありがとう、お疲れ様でした、ご苦労様でした、最後まで良く頑張った、感謝しますとか、
その他色々と言いたい言葉は沢山あるのですが、小橋ファンには便利な言葉があります!
ただ「コーバーシ!」と叫ぶだけで良いのです。
そしてここでも入場時同様全国の小橋ファンの代表として17000人の小橋コールが!
みんな泣いていたでしょう、でも目からは涙は出てますが笑顔な方が大多数だった気がしてます。
それこそがこの日の試合内容の素晴らしさだったと思うのですよ。
とあるプロレス小僧の引退
放送禁止レベルの写真だな(笑)
さてとこの日は、46歳だから二つ違いか、恐らく同じようにプロレスに出会い、
何となく将来プロレスラーになろうと風呂場で毎日スクワット200回とかやってたけど、
いつの間にかそんな夢はどっかにいってしまったが、ずーっとプロレス見てきたプロレス小僧と、
本当にプロレスラーになってしまったプロレス小僧の合同葬儀のつもりで観戦していたのですが、
試合もセレモニーも全部終わって、これから亡骸を棺に入れて燃やしますといったとこで、
バリバリバリと棺破って出てきちゃったよ(笑)みたいな想いです(^^)
とあるプロレス小僧の引退
特設レンジには、こんなポスターを貼ってしまいました。
プロレスラーは死ぬまでプロレスラー!かつてジャイアント馬場が言った言葉です。
馬場自身や弟子である三沢の事とかを考えると複雑ではありますが名言だと思います。
そうなんですプロレスラーは現役は引退してもプロレスラーなのです。
翌日の東スポの手記でこんな事を小橋は書いていました。
「俺に子供ができたら、俺の子だからプロレスラーになりたいと言うに違いない!
その時俺は問うだろうプロレスに命を掛けることができるかと」待つよ!ずっと待ってるよ俺達は!!
プロレス小僧よ永遠なれ!本当に長生きしてください!!






Posted by APS小僧  at 03:36 │Comments(0)

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